危険なビーナス

誰もが目に触れる事の出来る場所に、自分の文章を投稿するのは緊張するなぁと思いながら書き始めています。まぁ、もちろん読む人はいない可能性が高いのですが。

 

初めてのブログテーマとしては、今期の期待のドラマの1つの〝危険なビーナス〟の1話について書いてみたいと思います。

この先は少しネタバレが含まれるので、まだ見てない方や内容を知りたくない方はそっと閉じて頂いて大丈夫です。

 

この危険なビーナスは、日曜劇場の枠で現在放送されているドラマです。主演は、妻夫木聡さんと吉高由里子さんです。

「面白いんだろうか…」正直、ドラマを見るまではずっとその考えが頭から離れませんでした。

というのも、主演のお2人では半沢直樹の後の同一枠には少しパンチが弱い気がしていました。

もちろん、お2人の演技は自然に見ている人を引きつけ、作品の世界観に引き込むような特別なものだと僕も思っています。ただ、その分〝私が、僕が主演だ〟というような圧倒的なオーラの様なものは弱いように感じてしまいます。そこがお2人の魅力だと僕は思うのですが。

前作が半沢直樹というキャラの濃い人達の集まりだったので、その良さが目立って物足りなく感じてしまうのではないか。

そうして迎えた放送日、僕のそんな心配は無駄でした。

様々な実力派の俳優さん達の作り出す世界観に引き込まれていきました。まだ1話だけなので、早いかもしれませんが特に主演のお2人は、お2人にしか演じられない役なんだろうなぁと感じました。

お2人には、失礼なことを思ってしまい本当に申し訳ないです。

 

内容に関してここから話したいと思います。

まず驚いたのが、開始20分程経ってもなかなかストーリーの大筋が見えてこない構成です。

多くのドラマでは、冒頭で視聴者に対してこのドラマのテーマを見せつけるような作りになっていると思います。

このドラマに関しては、遺産を巡る争いがあるだろうということは読めても、その先に広がる話の展開が全く読めませんでした。

もちろん見ている方の中には、そんなことないだろと思う方もいらっしゃるかもしれませんが、この冒頭の作り方に僕は魅力的だなと思いました。

更に、妻夫木聡さん演じる主人公に遺産への興味が1話通して全く描かれなかったので、見終わった際にはこの話がどう10話続くのだろうと更に引き込まれていきました。

 

そしてそれとは対照的に、遺産に対して興味をかなり示す吉高由里子さんの描かれ方にもすごいなぁと感じました。

主人公の弟の嫁として登場してきているのですが、明らかに何かを隠しているのは敢えて分かるように描かれていました。

そういった不思議さを妻夫木聡さん以外の登場人物全員に残しているのが、このドラマに引き込まれていく理由ではないかと思いました。

どうかその不思議さが簡単に暴かれず、視聴者をいい意味で裏切りながら明らかになっていけばいいなと願っています。

 

今回の話で、印象的だったシーンとしては吉高由里子さんが妻夫木聡さんをビンタするシーンがあるのですが、そこでの吉高由里子さんの表情は本当に上手すぎて流石だなぁとなりました。

これに関しては言葉で説明するのが難しいので、是非見て頂きたいですね。

 

ここからはこのドラマに限ったことでは無いのですが、面白いドラマというのは本当に音楽の使い方がうまいです。

無音とBGMを使うべきところの使い分けが考えられているなぁと感じます。

音楽のというのは、見ている人にある種の先入観を与えるものだと思います。その分間違えると訳の分からないシーンになりますが、ハマると役者さんの演技を更に際立つものにします。

そういった細部にもこだわった作品は面白いと見ている人に自然と思わせるのではないでしょうか。

 

他にも小日向さんの役に関してや矢神家の描かれ方など書きたいことはたくさんあるのですが、長くなりすぎそうなのでそれは2話以降に書きたいと思います。

ここまでお読み頂きありがとうございます。

 

PS

原作がある作品はどうしても本を読んで結末を知ってしまいたくなりますね笑

ドラマは結末が分かっていても楽しめるので。

ただ、楽しみが減ってしまうのは事実なので何とか我慢したいと思います。